どこにいてもチームで動画編集

Frame.io運用例

① Frame.io の料金と容量(2025年時点の実務目安)
■ Adobe契約者向け

✔ Adobe Creative Cloudに含まれる Frame.io

| 内容 | 概要 |
| —– | ——————————— |
| 料金 | Creative Cloud契約に含まれる(追加料金なし) |
| ストレージ | 約100GB / ユーザー |
| 利用制限 | チーム利用可、クライアント招待可 |
| 実務用途 | ほぼ問題なし(SNS・PR動画向け) |

👉 ダイビングショップの **プロモ動画・SNS動画・お客様用映像 なら十分です。

✔ 容量が足りなくなった場合

* 4K長尺動画を大量に扱う場合は容量不足になることがあります
* その場合:

* 不要な旧バージョンを削除
* 完成後の動画はローカル or クラウドへ退避
* もしくは Frame.io有料アップグレード

※ まずは Adobe付属プランで問題ありません

② クライアント招待のやり方

■ 方法A:メールで正式招待(おすすめ)

1. Frame.ioを開く
2. 右上の 「Invite」または「+」
3. クライアントのメールアドレス入力
4. 権限を選択

権限のおすすめ設定
| 権限 | 用途 |
| ———— | ———– |
| Commenter | コメントのみ |
| Viewer | 見るだけ |
| Collaborator | 社内スタッフ向け |

👉 お客様・外注先は「Commenter」一択

■ 方法B:共有リンク(一番ラク)

1. 動画 or フォルダを選択
2. 「Share Link」を生成
3. 必要に応じて:

* パスワード設定
* ダウンロード可/不可
* 期限設定

👉 「確認お願いします」用に最適

③ コメントをPremiere Pro上で確認・反映する方法

■ コメントの確認方法
1. Premiere Proを起動
2.ウィンドウ → Frame.io
3. 対象動画を選択
4. コメント一覧が タイムコード付きで表示
👉 クリックすると **該当フレームへ自動ジャンプ**

■ 修正作業の流れ
1. コメント確認
2. Premiereで修正
3. 書き出し → 同じFrame.ioフォルダへアップ
4. 自動で V2 / V3 とバージョン管理

Frame.io上で
* 前後バージョンを 並べて比較
* クライアントも差分が一目で分かる

■ 修正完了の管理
* コメントに「Resolve(解決)」チェック
* 対応漏れ防止に非常に有効

④ ダイビング動画向け 書き出し設定(SNS用)
■ 基本方針(重要)

ダイビング動画は:
* 水中 → 暗部が潰れやすい
* 青・緑被りが出やすい
* スマホ視聴が大半

👉 軽く・明るく・シャープに

■ Instagram / Facebook / Reels / TikTok(縦)
推奨設定(Premiere)

| 項目 | 設定 |
| ——– | ——————— |
| フレームサイズ | **1080 × 1920(9:16)** |
| フレームレート | 29.97 または 30fps |
| 書き出し形式 | H.264 |
| プリセット | 高品質 1080p |
| プロファイル | High |
| ビットレート | VBR 2pass |
| 目安ビットレート | 8〜12 Mbps |

■ YouTube / 横動画(

| 項目 | 設定 |
| ——- | ———- |
| サイズ | 1920×1080 |
| フレームレート | 撮影に合わせる |
| ビットレート | 12〜16 Mbps |

■ ダイビング特有の調整ポイント

* 書き出し前に:
* 露出を少し上げる
* 青かぶりを軽く補正
* シャープネスは弱めに
* HDRは使わない(SNS圧縮で破綻しやすい)

Premiereテンプレ構成(YAML設計)

premiere_template:
project_name: “DIVING_VIDEO_STANDARD”
sequences:
vertical_sns:
name: “SNS_9x16_MASTER”
resolution: 1080×1920
fps: 29.97
audio: 48kHz_stereo
horizontal_web:
name: “WEB_16x9_MASTER”
resolution: 1920×1080
fps: 29.97
audio: 48kHz_stereo
timeline_structure:
video_tracks:
V4: “テロップ
V3: “ロゴ・演出”
V2: “メイン映像”
V1: “予備・トランジション”
audio_tracks:
A2: “環境音”
A1: “BGM”
adjustment_layers:
name: “AL_水中基本補正”
settings:
exposure: “+0.3〜0.6”
contrast: “+10”
temperature: “やや暖色”
saturation: “+5〜10”
name: “AL_SNSシャープ”
settings:
sharpen: “10〜15”
noise_reduction: “必要時のみ”
text_style:
font: “太めゴシック”
color: “白+黒縁”
max_characters: 12
上記のように誰が編集しても同じように編集できるように構成を決めていくとメリットも出てくると思います。

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