沖縄の海洋情勢に20代若い世代の人々が声をあげる SAEVETHEOCEAN LOVETHEOCEAN

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沖縄の海洋情勢に20代若い世代の人々が声をあげる。
地元沖縄を活動拠点にしている水中カメラマン 上地一輝氏(ウエチ カズキ)さんにお話しを聞く事が出来ました。
海に対する思い、沖縄に対する思いを声に出し具現化していく水中カメラマン上地一輝さんのインタビューをお届けします。
沖縄から世界へ発信、届けSAVE the ocean love the ocean。

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SAVE the ocean love the ocean

ここから上地さんのインタビューをどうぞ。(以下 上地)
インタビュアー・編集部(編集部以下 編)

Q.どんな活動をしていますか

上地 : 水中カメラマンをメインとしながら、SAVETHEOCEAN LOVETHEOCEANというブランド立ち上げ、海洋保全プラットフォームと呼んでいます。
活動内容はアパレルやステッカーなどを販売し、その利益の35%を海洋保全活動に役立てる活動をしています。
最初は海洋保全活動をされている団体さんへ寄付をしていました。
でも「僕にしかできない事をしたい」その思いや考えがつのり、現在は自分自身で海洋保全活動を行っています。
主に水中クリーンやビーチクリーン、沖縄の小中学生をひたすら海で遊ばせたり、海の授業を行っています。
また子供達や保護者のかた達と一緒にビーチに落ちているゴミを広い、拾ったゴミでアート作品を作ってワークショップや展示会をしています。

THEDIVE 水中カメラマン インタビュー

Q.なぜこの活動をやろうと思ったのですか

上地 : 沖縄の子供達って海に入らないって言われていて、若い世代の海への興味・関心を底上げしたい!
僕は沖縄の読谷という所で生まれ育って、遊ぶところは海しかないっていうくらい小さい頃から友達と釣りしたり素潜りしたり、いつの間にか海が大好きになっていった。
でも海がすぐ側にない環境の中の子供達って、海と触れて遊ぶ機会がないもしくは少ないですし、沖縄で育った子供達の中でも多くの子が「海には行くな」「海は危ない所だよ」って教えられています。
確かに正しい知識を知らないまま入ると危ないんですが、正しい知識を知って沖縄の海の素晴らしさを沢山の子供達に知って欲しい!
沖縄の人達へもっと幸福になれる方法があるんだよと気づいてほしい。
その思いから、親子で海に触れてもらう活動をしています。

海外のダイバーさんもお世話になっているダイビングショップのダイバーさんも色んな海外へ行ったりされているんですが、やっぱり沖縄の海はヤバいって言っていて。
僕は海外に行った事はないんですけど、沖縄の海はすごいと思っています。
沖縄の海の魅力、生物の多様性、少しスピリチュアルになってしまうんですが、見てるだけで嫌なこと忘れたり・見てるだけで幸せになれるとかそうゆう部分があると思うんですね。
海の良さ、海がもう少し自分の生活と近くなる事でもっと良い生き方ができると思っています。
僕自身がすごく海に助けられているので、同じような人達を増やしていけたらいいなと思っています。

Q.水中クリーンやビーチクリーンを開催していていますが、子供の頃見ていた海の景色と今の海を見て変わったと思うことはありますか

上地 : まだ年齢も24歳で、海に入り(潜り)始めたのが小学校低学校からで十数年しか海と付き合いがなので海の中の変化ってそれほどわからないんですが、よくオジー達(おじいちゃん達)が言っている、昔は珊瑚がいっぱいで海入るとき珊瑚が邪魔で折らないと進めないくらいいっぱいだったんだよとかそうゆう昔からの変化はわからないけど生物の変化は結構大きいのかなと思います。
シラヒゲウニとか僕が小学生の頃はいっぱいて、その頃は小学生ながら採って食べたりしてましたが今は目に見えていなくなっている。
ヤドカリも子供の頃と比べると減っていますね。

また陸・海岸線沿いの変化がめまぐるしく変わっているなと感じます。
綺麗な自然の海岸線にどんどんホテルが建設され、自然の海岸が失われていくのはどうなのかと思います。
個人的意見としては、観光客って何を目的にきてるのか?と考えると、一番は綺麗な海だったり、今は少ないですが赤瓦の民家や緑豊かな自然・自然で綺麗な海岸、琉球石灰岩でできた海岸、沖縄らしさを求めて来ているのに、逆にその自然を壊していく現実をどう考えているのかなと思います。
地元読谷は自然な海岸が沢山残っている方だと思っているですが、どんどん新しいホテルが建設されていて、そこが地元の人達にとって癒しだった場所、海岸線に座って眺めていた場所、大切な場所も失われて悲しいです。
それを求めて来ている人達は、どこに行っちゃうのかな?と思います。
観光地としての沖縄の在り方をこれから考え直していかないと、本当に取り返しのつかないことになるんじゃないかと思います。

編 : 日焼け止めもそうですけど、その問題だけではないですよね。

そうですね、もっと大きいそしてスピードも早い問題ですよね。
日焼け止めも、もっと大きく動いてくれないと僕らみたいな人達が海を気遣って身をもって塗らないとか珊瑚に優しいものを使うだけでは追いつかない事なので、難しい事だと思うのですが基準を満たした物しか販売しない地球に優しい物しか販売しない国もあるので、沖縄の海を見てもらって基準を満たしていない日焼け止めをたくさん塗ることでこの綺麗な珊瑚達が死んでいくんだよっていう事をきちんと教えてあげれば配慮してくれる人がもっと増えるのかな?と思います。
県全体で頑張って行きたいところですね。

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Q.地元の子供達に海の良さを知ってもらう教育活動も行っていますが、子供達から学んだ事はありますか

上地 : 子供達って本当に純粋で、海に対する思いや知識とか0の状態なので、僕がちょこっと何か一つ教えると質問が10で帰ってくる。
子供達の可能性は無限大ですね!
最近、海ゴミアートコンテスト(海でゴミ拾いをしそのゴミを使ってアート作品を自由に作る)を読谷村の小学生を対象にさせてもらったんですがその作品を見ても凄いです!僕も工作得意で作ってみたんですが、難しかったです(笑)
例えばイラブチャー作りたいと思って青いゴミを集めてそれを使って形にするのが難しかったです。
今回36点集まった(作品)、僕と学童の先生達の作品2作品と小学生達の作品を一緒に並べてたんですが、大人と小生のアートの差が全然なくて面白いなと思いました。
来年から県内のいろんなところでこの活動をやっていきたいです。
参加してくれた保護者・小学生の言葉で、「海が好きになった」「こんなに海にゴミが落ちているんだ」という反応もいっぱいあったのできっかけをちょこっと与えてあげれば、もの凄いいい変化があるんじゃないかと思いました。

編 : 初めての海ゴミアートコンテストで36点も集まるのはすごいですよね。

上地 :そうですね、頑張りました!(笑)
SNSでも周知をさせてもらったんですが、僕のSNSのフォロワーさんはママさんは少ないので読谷の学童さんを回って今回作品・沢山の人を集めました。

この前宮古島に行って有名な観光客がいっぱいのビーチに行くとゴミが全く落ちていなくて、砂も茶色くて観光客誰も来ないようなビーチに行くとゴミしか落ちてなくて砂も見えないくらいゴミが落ちいて、驚きでした。観光地の表と裏を見てきました。

Q.水中写真・動画撮影をいろんな所で撮影していて大変だった事ややりがい、意識している事こだわりはありますか

上地 : 大変な事はやっぱりお金がかかることくらいです。(笑)
やりがいは素材・動画を見てくれた人が感動してくれたり、欲しいと言ってくれることがやりがいを感じます。
小学生に見せたら素直に全部受け止めて「やば!こんなのいるの!」とか言ってくれて、一緒に海に連れて行きたくなりますね!
水中動画・写真を撮るのも沖縄の海を知ってもらう入口として、今の僕があります。

Q.最後に今後のSAVETHEOCEAN LOVETHEOCEAN / 上地一輝さんが目指すところを教えていただけますか

上地 : 僕自身は、水中カメラマンとして名を上げていきたいです。
その方が説得力がつくと思うので、今の活躍されている人達もそうやって仕事をもらったり作品を見るとゆうよりはその人達がされてきた偉業とかで積み上げてきた名前、その人のブランドが大きい力になっている部分があると思うので僕も手探りではありますが頑張らないとなと思います。
SAVETHEOCEANとしては沖縄発とゆうことで、世界の海日本は遅れをとっているので沖縄からもっと盛り上げていきたいと思います。
環境を守るためには自分達の豊かな生活があってこそ、その為には海を守らないといけないと考えています。
いきなり海を守ろうや環境を守ろうではなく、みんな絶対海好きだよね?海潜って見て、こんなに綺麗なんだよ!
そこで海の綺麗さに気づいてもらって、能動的に海を守りたいなというフェーズになって欲しいですね。
それが一番効果的だと思います。
海にとっても自分にとっても。

THEDIVE 水中カメラマン

編 : 上地さん、インタビューにお答えいただきありがとうございました。
子供達への教育活動や、沖縄県と一緒に水中クリーン活動を行ったり、水中写真・動画を通して沢山の人にもっと海を知って好きになって欲しいという真っ直ぐ純粋な思い行動力ものすごく感動しました。
ぜひ若い力を活かして沖縄から世界へ活躍していく事を願っています。

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