ダイビングドライスーツは、潜水時に水の侵入を防ぐために設計されたスーツです。主に寒冷水域でのダイビングに使用され、体温を維持することができる防水性が特徴です。
ドライスーツには主に2つのタイプがあります:ドライスーツとセミドライスーツ。
ドライスーツ
- 1. 防水構造ドライスーツは完全に水を通さないように作られており、袖や足首、首元などにシームとジッパーがあり、これらが閉じられることで水の侵入を防ぎます。
- 2. 保温性: ドライスーツは断熱材で覆われており、水中での体温維持が可能です。ユーザーはドライスーツの内部に保温下着を着用することで、寒冷水域でも快適に潜水できます。
- 3. 空気調節: ドライスーツには通気弁が取り付けられており、必要に応じて空気を注入または排出することができます。これにより浮力の調整や姿勢の維持が可能です。
セミドライスーツ
- 1. 半防水構造セミドライスーツも防水性がありますが、完全な防水ではなく、水の侵入をある程度抑える設計です。一般的にはジッパーが斜めに取り付けられ、首元や袖口にはシームがあります。
- 2. 保温性
保温性も高く、ドライスーツと同様に内部に保温着を着用します。ただし、水の侵入があるため、断熱効果は完全なドライスーツよりもやや低い場合があります。
どちらのタイプも、使用者が安全で快適な潜水体験を得るためには、正しい装着方法やケア方法を理解し、定期的なメンテナンスを行うことが重要です。
また、ドライスーツはダイビング経験者向けであり、使用前にトレーニングや指導を受けることが勧められます。
正しい洗濯と手入れを行うことで、ドライスーツの寿命を延ばし、最適なパフォーマンスを維持できます。
以下は、一般的なドライスーツの洗い方の手順です
1. ドライスーツの塩分や鉱物を洗い流す
ドライスーツが海水や塩分にさらされた場合、まずは水で十分に洗い流してください。
これによって塩分や鉱物が取り除かれます。
なるべく早く洗うことが重要です、エキジット直後に吸気と排気に真水を掛けるのがおすすめです。
2. ドライスーツの内部と外部を洗う
ドライスーツを裏返して内部と外部の両方を洗います。
内部には汗が付着している可能性がありますので、注意深く洗浄してください。
ネオプレン素材は中を洗浄すると乾きにくいので続けてドライスーツを使用する場合は中は洗わないでください。
3. ドライスーツ専用の洗剤を使用する
ドライスーツ用の専用洗剤を使用してください。
通常の洗濯用洗剤は防水性を損なう可能性があります。
メーカーが推奨する洗剤を使用するか、同等の防水性を保つ専用の製品を選びましょう。
通常時は真水で綺麗に洗浄すればよいかと思います。
シーズン終わりに洗剤で綺麗に洗ってくください。
但し日々の洗浄が不十分だと塩分が蓄積し潮噛みしてしまいます。
ドライスーツを使用した場合は十分に真水で洗ってください。
4. 必ず手洗い
ドライスーツは洗濯機には適していません。
手で優しく洗ってください。
特に注意が必要な部分は、ジッパーやシーム(縫い目)です。
ドライスーツのジッパーやシームを真水で流しながらてで優しくこする様に洗ってください。
5. シームテープの確認
シームテープはドライスーツの縫い目に防水性を提供しています。
洗濯後、シームテープに損傷がないか確認してください。
損傷している場合は修理が必要です。
自分で補修するキットも販売されていますが、ドライスーツのメーカーに出すのがおすすめです。
6. 十分にすすぐ
洗剤を取り除くために、ドライスーツを十分にすすいでください。
残留した洗剤が素材に影響を与える可能性があります。
洗剤は生地やシームに影響を与える可能性があります。
7. 陰干しする
ドライスーツは陰干しすることが重要です。
直射日光や暖房器具から遠ざけ、通気性がある場所で干してください。
ドライスーツを陰干しをする時はドライスーツ専用のハンガーがおすすめです。
ネックの部分の痛みが軽減されます。
首の部分が長く作られているので、首に負担がかかりません。
通常のハンガーは
写真の様にドライスーツの首に不可がかかります。
ドライスーツを干すときは、足を地面につけて干すようにして下さい。
ドライスーツの自重とドライスーツに着いた水分でさらに重くなっていて、ドライスーツの足が地面についていないと重さで生地が伸びたりシームやジッパーに不可がかかり劣化を進める原因になります。
水捌けがいいからと言ってドライスーツを中に浮かせて干さないでくださいね。
ドライスーツを干す時は必ずジッパーを閉めて干してください、開けてた方が渇きはいいいのですが、開けっ放しだとジッパーのエンドに不可かがかかります。
8. 保管
乾燥したら、きれいな場所で保管してください。
ドライスーツは適切な保管が必要です。
折りたたむ際は、シームが破損しないように注意して行ってください。
ドライスーツは綺麗に折りたたむのではなく、丸めるような感じでたたんでください。
注意点として、メーカーのケアガイドや指示に従うことが重要です。ドライスーツの素材やデザインによっては、特定のケア方法が異なることがあります。